干し椎茸の戻し方

干し椎茸も海外産(特に中国)が増えてきましたし、国産のものでも工場での菌床栽培が増えて来ました。
ふと気付けば、干し椎茸って、もっと美味しく、もっと歯ごたえがあって、もっと出しが出ていたようなと、気が付きます。そうなんですよね。

干し椎茸のうまみ成分って、もっと濃かったことを覚えています。キーワードは、国産原木椎茸です。

前は、原木に菌糸をを打ち込んで、山や林の中の自然そのままで栽培したものばかりだったんです。それが今では、海外産ばかり、国産も苗床椎茸がほとんどです。

原木椎茸と苗床椎茸

苗床栽培と言うのは、屋内でおがくずなどで苗床を作って、菌糸を散布し、キノコを育てるものです。キノコの養殖方法の1つで、今日では広く行われています。エノキや、舞茸、エリンギ、シメジなどです。

スーパーで売っているこれらのキノコは全部苗床栽培と言っても過言ではありません。もちろん、工場で生産出来ますので、安価です。ですから栽培方法の進化を否定するものではありません。

でも、山の中で自然のキノコを採ったり、食べたり、購入したりした人は、自然のキノコがいかに香りが良い物で、美味しいものであるかを知っています。強いて言えばなんてものではなく、香りがあるか無いかの違いです。

ちなみに、香り松茸、味シメジの、シメジは、店頭に出ているブナシメジではありません。生きている木にしか生えないホンシメジです。

さて、そうはいっても、現実に自然のキノコを食することは難しいですよね。やはり、養殖のキノコは仕方がありません。

しかしながら、椎茸は、自然の中で、切った木を並べ、菌糸を打ち込み、ほとんど自然と言っても良い養殖が行われてきました。

そして、干し椎茸はうまみ成分が肝心です。

たしかに味や歯ごたえは違いますが、生椎茸は安い苗床栽培でも我慢します。でも、やはり干し椎茸は干し椎茸の本来の価値を考えると、国産原木椎茸は譲れないよな気がします。

ネットで訳あり原木椎茸

もちろん、美味しい国産原木椎茸はあります。ところが今ではやはり高いんですよね。

しかし、ちょっと待って下さい。苗床栽培の利点はなんだと思います? 原木栽培の欠点は? ここに安価に手に入れることが出来る秘密があります。

苗床栽培は、もやし栽培とあまり変わりません。工場で管理され、形の良い、狙った大きさのものが大量に栽培できます。

ところが原木栽培は、言わば自然栽培そのままなので、一斉に育ちません。小さなもの、育ちすぎてしまったもの、形がゆがんだもの、1つとして同じものは出来ません。

収穫したら、それらを選別して、生で出荷したり、干し椎茸にして、良い物は贈答用として、まあまあのものは、普通に出荷して、、、形が不揃いですから、選別する過程で、割れや欠けも多くなり、大きさも様々なものは残りますけど、どうします。

投げ売りをするしかないのです。もちろん、形が不揃い、欠けているなど以外は何も違いはありません。美味しさも同じです。家庭で使用する分には、なんの支障も無いのです。

これがネットで放出されます。訳あり、国産原木椎茸です。

小さすぎるものや、大きさが不揃いのもの、欠けたり割れたりしたものなどが売られます。

干し椎茸はネットで、訳あり国産原木椎茸を大量に購入するに限ります。乾物ですから日持ちはしますし。

国産原木椎茸

さて、無くなると、その都度お得な、国産原木椎茸の干し椎茸のお得な出物を探して、まとめ買いをします。今回はこちらです。

箱買いですね。250グラム、980円で、三袋、2940円送料込み、750グラムです。中国産椎茸より安いですよね。しかも、国産で安全です。そして、美味しいですよ。

ただし、不揃いです。見れば欠けもありますね。そして、どうしても送料を考えると、送料込みの多めのもの、送料無料になる分量など、工夫が必要です。

私が今回購入したのは、 この九州産しいたけ250gですが、3袋以上送料無料であったものが、執筆時点で、9袋以上送料無料になってしまっています。ざんねんです。

しかし、こちらで訳あり椎茸販売情報を自動で検索していますので、ご利用下さい。
椎茸の激安通販-訳あり食品の販売情報システム

その都度、その都度のお得な干し椎茸情報をサーチしてならべていますので、必要な時に安くてよいものを探せます。

また、最近は乾燥機で乾燥させることが増えていますので、ビタミンDがない干し椎茸が増えています。これは後で日光に当てることで生成されますので、心配な方は、袋のままで結構ですので、日光に一日ぐらい当てて下さい。

干し椎茸の戻し方

さて、干し椎茸の美味しい戻し方です。これをマスターしないと、いくら原木椎茸でも美味しさが損なわれます。

お湯や、常温で戻す方が多いと思いますが、絶対に冷水で戻して下さいね。

具体的には、冷蔵庫の中が相応しいです。ゆっくりと冷水で、まる一日ぐらい掛けて戻して下さい。茎の大きなものなど戻しにくいものは、2~3日掛けて、もどしてください。密閉容器が相応しいかもしれません。

干し椎茸の戻し方

水がひたひたにかぶるようにして戻します。写真のものはほとんど戻っていますので、水が吸収されて少なくなっています。

この戻し汁は、非常に優れた栄養、出しを含んでいます。抗癌作用に優れたレンチナン、高血圧やダイエットに良いエリタデニンなどが含まれています。健康のためにこのまま飲む方も多くいらっしゃいます。

しかし、これを料理の出しに使ってください。椎茸の出しだけではもう一つと思われる方も多いとは思いますが、鰹や昆布の出しと良く合いますので、料理が美味しくなりますよ。

そして、戻した椎茸は、料理の最後に加えて、なるべく加熱を最小限にすることをお忘れ無く。椎茸は加熱されることでうまみが増しますが、徐々にこのうまみ成分は破壊されて行きますので、加熱は遅めが大切です。お湯などで戻さない、冷水が相応しいのはこの理由です。

 即席の戻し方

そうは言っても、早く戻さないといけない理由、はやく料理をしないとって、有りますよね。あるある!

そういうときは、次善の策。電子レンジでチン。約20分で戻ります。ただし、茎(軸)は固いので除きます(後で何かに利用しましょう)。

軸はキッチンばさみで切り取るか、折ります。耐熱容器に干し椎茸と、水をひたひたに入れ、(このときに、一つまみの砂糖を入れると戻りやすくなります)そして、ラップを落としぶたのようにします。椎茸に被さるようにですね。

数分、チンとします。そのままの状態で、15分ぐらい放置。素早く調理して、素早くお食べ下さい。

椎茸の保存方

干し椎茸は乾物ですから、保存できます。冷暗所に保存します。湿気させないように注意して下さい。袋を開けたものは、乾燥剤など入れて、密閉して下さい。理想は冷蔵庫で保存です。

総じて、湿気たりしなければ、一年ぐらい大丈夫です。カビが生えなければ、だいぶ持ちます。

戻した椎茸の保存

戻した干し椎茸ですが、冷蔵庫で冷水で戻した場合、そのまま、1週間ぐらい持ちます。それ以上は、冷凍しましょう。

冷凍保存する場合は、冷蔵庫で冷水で戻した場合、軽く水を絞って、密閉容器で、2ヶ月。理想は1ヶ月です。