自分で歩くことが出来ないまでも、歩くことが遅い、もしくは難儀であるお年寄りには、介助用車椅子を1つ用意しておくと、便利です。
車椅子には自走用と介助用と、大きく分けて二種類あります。
自走用というのは、普通の方が車椅子と言って思いつくものですね。足の不自由な方が大きな車輪を手回しして、又は電動で自走するものです。
介助用というのは、ベビーカーのしっかりしたものみたいな車椅子です。介助者が押して運ぶものです。
介助用の車椅子とは
介助用は自分で動くことが出来ませんが、このような用途で使います。
- そもそも歩くことが出来ないわけではないが、運んで貰いたい
- 体力や判断力が落ちて、自分で移動することも不安である
- 歩かせるのが心配、もしくは遅い、もしくは面倒なので、さっと運んでしまいたいなどの介助者側の理由
まあ、実際問題、3番の介助者側の理由が主になるのかも知れません。
歳を取った親を、ショッピングに連れて行く、レジャーに連れて行く、そういうことを考えると、ちょっと歩くと疲れる、人に押されて転倒すると一大事、歩くのが遅いので時間が過ぎていく、そういうことでは、お互いに楽しくないですよね。
また、いつもは使わないまでも、急病時の通院など、何かの時に1つだけ用意しておくと、安心です。
と言うわけで、介助用の車椅子を購入することにしました。
介助用の車椅子の選び方
以下のような条件で選びました。
- 安価である
- 軽自動車にも、セダンのトランクにも積める
- 乗り心地が良い
- 折り畳みが簡単
- 軽くて移動が楽で、耐久性がある
- 安全である
1番の安価であるというのは、まあ、当然ですよね。安いに越したことがありません。しかしながら、その他の条件と、この安価であるという条件は相反します。まあ、これも当然ですよね。
この辺りの兼ね合いというのは、人ぞれぞれになると思いますが、私は、安価であることを重視しました。理由は日常的に使わないので、我慢できるところは我慢するというスタンスです。もちろん、安全面では譲れません。
2番は、絶対条件でした。車に積めなければ、どこにも出かけられませんよね。また、車椅子を積むために大きな車に買い替えたくはありません。
3番の乗り心地は、まあ、なんと言いますか、ただでさえ体が心配ですからね、乗り心地があまりに悪いものは、毒にしかなりませんよね。
4番の折り畳みが簡単については、もちろん簡単にこしたことはありません。程度問題ですが、複雑だと使いにくいです。
5番の軽いことは結構重要です。重いと押していくのに疲れます。そのうちに置いて帰りたくなりますよね。冗談です。もちろん、軽くても弱くて直ぐ壊れるのは問題ですし、小回りも効かないと色々面倒です。
材質的には、アルミ、もしくはアルミ合金で決まりでしょうか。安物にたまにスチールがありますが、問題外です。チタン製もありますが、かなり高価な割には、アルミ製から比べて、そこほど軽くはありません。
6番の安全性は、正直、よく分かりません。もちろん見た目で判断するしかありませんが、パーキングブレーキがしっかりしているかどうかを重視しました。また、偏見かも知れませんが、例え海外工場で作っていたとしても、日本製であること。場合によっては命を預けるわけですので、日本製もしくは、信頼できる専門メーカーとしました。
おすすめの車椅子
そして、選んだのは、もっと安いものもありましたが、こんなに安くて大丈夫かなって言うような、カドクラ クラウドです。
株式会社エーアンドエーが、生産していて、ネットなどで直販していますので、非常に安価で高性能です。もちろん、自走用の車椅子も安価でよいものがそろっています。
実際に購入したのは、クラウド ミラノレッドチェックです。
こちらです。このクラウドは、色の違いものがいくつかありますが、明るい色が良いかなと思ってミラノレッドチェックというのにしました。執筆時現在で、他に、スムースネイビーチェック、ナチュラリックブルーチェック、マドラスグリーンチェックがあります。
また、こちらは14900円で購入しましたが、同じメーカーで、もっと安いものや、もっと高額なものもあります。
箱から出しますと、こんな形で収まっていました。折り畳み時はこんなに小さくなります。
上から見たところです。まだビニールを取っていませんが、コンパクトさが分かると思います。
こちらがパーキング用のブレーキです。両輪にあります。走行時のブレーキは自転車のブレーキのようにハンドルが付いていますが、パーキング時はこちらでロックします。
もっと高い車椅子ではディスクブレーキになっているものもありますが、充分しっかりしています。
なお、タイヤはもちろんノーパンクタイヤです。普通のタイヤのほうが乗り心地は少し良いのですが、ノーパンクタイヤは重要です。
車椅子は路上で使うと、意外にパンクをするのです。そして、パンクをすると、にっちもさっちもいかなくなります。自転車では諦めて押して歩けば良いのですが、車椅子がパンクをすると、どうにもなりませんよね。
もちろん、シートベルトが付いています。安全のため、シートベルトは必要です。道というのは平坦ではありません。坂道などでは車椅子は大きく傾きます。乗っている人もふいに動きます。
なお、座席、背もたれはクッションの付いている布です。非常に安価なものではただの布もありますが、ノーパンクタイヤですと、クッションが付いてないと乗り心地が悪くなります。
背もたれの後ろにはポケットが付いていますので、介護用品を入れて置くことも出来ます。
足置きと言うのでしょうか、これは乗り降り時には跳ね上げます。足を乗せたときの位置は調整が出来るようになっています。この写真はまだ取り付けていませんが、ストッパーが付属しますので、始めに位置を調整して取り付けます。足長叔父さんも安心です。
折り畳み
折り畳みですが、このように座席の布をひょいと持ち上げると、自然に左右が折りたたまれます。足載せは事前に跳ね上げておきます。
黒いレバーが分かるでしょか。その後、このレバーを操作すると、ハンドル部分が折りたためます。
ハンドルの片側のみ折り畳み始めている写真ですが、このようにレバーを押すとたためます。
折り畳み完了です。簡単でしょう? 展開する場合は、逆にします。ハンドルを伸ばして、左右に広げます。それだけです。
買って良かった車椅子です
重量は10.5キロ、アルミ製です。女性でも持てますし、動かせます。舗装道路であれば、非常に軽く動きます。小回りが効きますし、しっかりしています。
なんと言っても安い。これにつきますよね。メーカーの直営店舗でどうぞ。カドクラのクラウド
また、自走用の車椅子や他の車椅子も日本製の直販でお奨めします。メーカーの直営ショップの価格破壊研究所へどうぞ。